アイドルってなんだろうっていう話

 

 

 

私は約1年前からSnow Manのオタクをしている。自担は向井康二くんであるが、最近突然、

 

「なぜ他の誰でもなく向井康二を自担に選ぶことになったのか」

 

ということがとてつもなく気になり始めてしまった。

 

 

 

 

というのも、あまりこういうことをおおっぴらに言うべきではないのかもしれないが、私はいわゆる「リアコ」という枠に収まってしまうんだと思う。

 

 

アイドルにリアルに恋していることをリアコと言うが、これまで長年、リアコ・同担拒否には絶対反対派だった私が一瞬でアイドルに恋をしてしまったんだな。

 

 

 

 

彼の書くブログのおかげで(せいで)ますますその感情は加速していて、今こうして卒論の修正もせずに(それは頼むからやってくれ)ぱちぱちパソコンをたたいているわけなんだけれども、まずよく考えたら、なんでアイドルに恋するんだろうって話なんだよね。

 

 

すごくない?次元がよく分からない話じゃん。週一とかで会えたりするならともかく、私たちの推しは年に一回会えたら万々歳ってくらい会えない人で、普通に一回も会ったことない人に嫉妬したり苦しくなったりしちゃうくらいの恋心を抱いてるわけだから。

 

 

で、やっぱりアイドルだから、夢を見させてくれてるって考えるのが一般的なんだろうけど、どうして夢を見れるのか?ってところがすごく気になっちゃったから、私の場合は、で考えてみることにした。時間もあるし(ないですよ、卒論やれ?)。

 

 

 

 

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人としてというよりは、リアコって面から見て、康二くんのどんなところが好きだろうって思うと、例えば「たくさん写真を撮ってくれそう」とか、「いつも私のことを気にかけて心配してくれそう」とか、「家事してくれたり髪乾かしてくれたりお世話してくれそう」とかそんなことばっかり出てくるのね。

 

 

でも、実際私が誰かと付き合うってなった時にしてほしいことと合致してはいないのよ。それが結構ずっと不思議で。

 

 

どっちかというと自分のことは自分でやりたいタイプだし、食器の洗い方とか洗濯物の干し方とかこだわりあって、違うやり方でやってあるの見るとムズムズしちゃうし、特段写真撮られるのが好きとかでもないし、そんな心配しなくても私だって一人の大人だわとか思っちゃうし。

 

 

 

それで今考えたんだけど、オタクの子、特にリアコの子って、多分雑誌のインタビューとか本人が撮る動画とか、いろんなところから自担くんの情報を知って、自分の中で自分の中だけの『自担くん』を作り出しているんじゃないかなと思うの。

 

 

だってメディアに出されているものが彼のすべてではないし、変な話それすら本当のことなのか分からないじゃん?彼の一部ですらない可能性だってあって。(だって本当のことだもん!君という存在が尊いよ!)(急にキンプリのAmazing Romance歌うのやめてください)

 

 

別にそれがどうとかいう話じゃないんだけど、それが分かっていてもそこでの一言とか、こんな服が好きとか、こういう子が好みだとか言ったのをいちいち過敏に反応してそれに寄せていこうとしたりしちゃって。私の場合は、その自分で作り上げた『康二くん』に対して、それ以上にいい彼氏なんていないよ!と思ってるわけで、だからつまり「理想の彼氏」ってことになるのよね。

 

 

でも、仮にその『康二くん』が現実の康二くんに限りなく近かったとして、仮に(仮に!)付き合うってことを考えたら、果たしてそれは本当に自分の理想の彼氏なのか?ってことになってくるじゃん。だって私的には『康二くん』の好きなところが必ずしも彼氏に求めることではないわけだからさ。

 

 

で、ここで思ったのが、私が求めているのは本当は「理想の彼氏」ではなく「理想の私」なのでは?ということ。

 

 

自分のことは全部自分で解決しないと気が済まなかったり、誰にも頼らずに一人ですべてを掴んでいくことを美学としてしまってたりするけど、でも本当はそんなの辛いに決まってて、もっと上手に誰かに甘えたり、誰かに与えてもらったりしたいんだと思う。

 

 

でもそれを現実でどうにか変えて実現していこうとするとやっぱり無理があって、それはなんでかっていうとやっぱり今の私が邪魔しちゃうんだよな。今までのキャラとかプライドとかがあるし、てか実際の男に(康二くんも実際の男だけどね!)甘えたりするとなめられていいように使われるだけだからそれはなんか悔しくて、だから甘えられないんだよね、今までずっとそう思って生きてきたから甘え方とかもはや分からんし(ひねくれすぎ?)

 

 

だから、アイドルにリアコしてるときって、「理想の彼氏」と一緒に「理想の彼女」も作り出してるのかなって。それだったらもうその「理想の彼女」は私じゃないから『私』がどんなに甘えてても、どんなにわがままでも、私が許せるんだよね。

 

 

 

 

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私の場合、『康二くん』が、私がなりたかった『私』を一番引き出してくれたんだろうなって話。多分それは、彼は誰とでも仲良くなれるとか、周りが甘やかしたくなっちゃうような愛くるしさとか、私が『康二くん』に共感できる部分がすごく少ないからっていうのもあると思う(『康二くん』に対しては全く表面上しか見てないことになるから、康二くんと私が実際全然違うタイプなのか、という話ではなく)。だからこそ、そんな『康二くん』と付き合っている『私』に、私が自分を投影しているのかなって感じる(一人称いっぱい出てきちゃってムズイ、伝われ)。

 

 

 

 

うわ~ずっともやもやしてたのがすごく明確になった気分、結局恋愛映画見てるのとかと同じような気持ちなのかな。でもこれが私なりの結論。自分に都合のいい部分だけ切り取れるアイドルだからこそできることだよね、これって。

 

 

 

 

まあでも、それを大きく全部まとめたら「夢を見させてくれてる」ってことにはなるよね。アイドルはやっぱり夢です。永遠に、永遠に覚めませんように。